八王子城跡三ッ鱗会

【柵門跡下の石垣群とそれに連なる遺構】

柵門跡下の石垣群は新たに発掘されたというより、以前から少し見えていたものが大風で大木が倒れその根元から露出してきたものを行政サイドが手を入れたというものです（2014年５月末に整備）。
それまで山頂部への登り降りではほとんど気がつかなかった部分です。
同時に金子曲輪（金子丸）側面にも石垣が整備・出現していますが、これはなかなかわかりずらいところにあります。
さらに下ると「慶安の古図」にも描かれている馬蹄段の遺構を見てとることができます。
一方、「慶安の古図」にはこれらの連なりの上の方、「高丸」あたりにも「石垣」と記載されているので、今後、発掘すると出てくる可能性があります。

■ 柵門跡下の石垣群の見方

柵門跡下の石垣群は身近なところにありますが、いざ見ようといことになると意外に見づらい立地です。
新道（一般登山道）から手近な木につかまり覗き込むと見ることができます（立ち入り禁止のロープあり）。
または、柵門下から搦め手（裏手）方向に分岐し、すぐにさらに右手に分岐し、旧道を下ると右側上方に見えてきます。